Uber Eatsの配達中に交通事故が起きたら、商品の配達やUberへの連絡よりも、人命救助と二次事故の防止を優先します。
自転車の事故も警察への報告対象です。「軽い接触だから」「相手が大丈夫と言ったから」と当事者だけで済ませず、けが人の救護、110番、事故状況の記録を行ったあと、Uberと加入している保険会社へ連絡してください。
この記事では、2026年8月7日時点の警察庁・Uber公式情報をもとに、事故直後から保険手続きまでの順番を解説します。
この記事は一般的な事故対応をまとめたものです。実際の現場では警察・消防・医療機関・保険会社・Uberの指示を優先してください。
結論|事故直後は「救護・110番」が最優先
| 順番 | 対応 |
|---|---|
| 1 | 停止して二次事故を防ぐ |
| 2 | けが人を救護し、必要なら119番する |
| 3 | 110番して事故を報告する |
| 4 | 相手情報と現場を記録する |
| 5 | Uberへ事故と進行中の注文を報告する |
| 6 | 加入している保険会社へ連絡する |
警察庁は、自転車による事故も道路交通法上の交通事故に該当し、警察への報告義務があると案内しています。負傷者がいる場合は救護義務もあります。
Uber公式も、関係者の安全確認、必要に応じた警察・救急への連絡、その後にUberへ報告する順番を示しています。
事故直後にやること
1.停止して二次事故を防ぐ
事故が起きたら直ちに停止し、周囲の交通を確認します。自分と相手が安全に移動でき、車両を動かすことで危険が増えない場合は、道路上の危険を防ぐため安全な場所へ移動します。
重傷者がいる、車両の下敷きになっている、動かすことで症状や危険が増すおそれがある場合は、無理に動かさず119番・110番の指示を受けてください。
配達を続けるために現場を離れてはいけません。
2.けが人を確認して119番する
自分、相手、歩行者、同乗者の状態を確認します。意識がない、出血している、頭を打った、呼吸が苦しい、強い痛みがある場合は119番します。
救急車を呼ぶか迷う場合も119番で状況を伝え、指示を受けてください。応急手当は、自分の安全を確保したうえで消防の指示に従います。
事故直後は興奮して痛みに気づかないことがあります。相手が「大丈夫」と言っても、警察への報告を省略しないでください。
3.110番して警察へ報告する
自転車、原付、バイク、軽貨物のいずれでも、交通事故は警察へ報告します。物損だけに見える事故や、自転車同士の軽い接触も当事者だけで終わらせません。
110番では、次を伝えます。
- 事故の場所と時刻
- けが人の有無と人数
- 事故の状況
- 使用車両
- 道路上の危険の有無
- 自分の氏名と連絡先
警察へ届け出ていないと、交通事故証明書が取得できず、保険手続きに支障が出る可能性があります。
4.相手情報と現場を記録する
救護と通報を済ませ、安全に行える場合に記録します。
- 相手の氏名・住所・電話番号
- 車両番号、車種、色
- 相手の保険会社・証券番号
- 事故現場、信号、標識、路面状況
- 自分と相手の車両の損傷
- 商品や配達バッグの状態
- 目撃者の氏名・連絡先
- 警察署名、担当者、受理番号
写真は現場全体、双方の車両、接触部分、信号・標識が分かる距離から撮ります。ただし、車道に出たり救護を遅らせたりしてまで撮影してはいけません。
事故直後に過失割合を決めたり、「全部自分が悪い」「修理代を全額払う」と約束したりしないでください。日本損害保険協会も、その場での示談交渉や金銭の受け渡しを控えるよう案内しています。
Uber Eatsへ事故を報告する
救護と警察対応を優先したあと、Uber Driverアプリから事故を報告します。
Uber公式は、アプリの「安全性」から「事故に遭った」を選び、該当する配達と事故情報を送るよう案内しています。名称や位置は更新される可能性があるため、現在の画面に表示された安全・ヘルプ項目を選んでください。
Uberへ伝える内容
- 事故日時と場所
- 自転車・原付などの車両
- 事故時の配達状況
- けが人の有無
- 警察・救急への連絡状況
- 進行中の注文番号
- 商品を受け取っているか
- 配達を継続できないこと
Uber Eatsの配達中に交通事故が発生しました。関係者の安全確認と110番への通報を行い、現在警察の対応中です。注文番号は○○で、商品は手元にあります。配達を継続できないため、注文の処理をご案内ください。
商品は自己判断で届けない
商品を持っていても、「先に届けて戻る」と現場を離れてはいけません。事故対応を優先し、配達・返却・処分はUberの指示に従います。
事故で商品がこぼれた場合は、Uber Eatsで商品を破損・こぼしたときの対処法も確認してください。
加入している保険会社へ連絡する
Uberへの報告後、できるだけ早く自分の保険会社または代理店へ連絡します。保険会社へは、事故日時・場所・相手情報・警察への届出・Uber配達中だったことを正確に伝えてください。
原付・バイク・軽貨物では、契約している自動車保険が業務使用や配達中の事故を補償する契約か確認が必要です。自転車保険も業務中を対象外としている場合があるため、契約内容を確認します。
事故後に補償対象かどうかを自己判断せず、Uberと自分の保険会社の両方へ報告しましょう。
Uberの補償範囲
Uber Eatsは、日本の配達パートナーへ対人・対物賠償責任保険と、配達パートナー本人の傷害補償制度を提供しています。事前申し込みや追加料金は不要と案内されていますが、所定の条件と上限があります。
| 補償 | 公式が示す対象期間・内容 |
|---|---|
| 対人・対物賠償責任 | リクエスト受諾から配達完了またはキャンセルまでに、他人を死傷させた・他人の物を壊した場合 |
| 配達パートナー本人の傷害 | リクエスト受諾から配達完了・キャンセル後15分以内の事故による傷害 |
| 自分の自転車・バイクなど | Uberの同プログラムでは補償対象外 |
Uber公式によると、原付、125cc超のバイク、軽貨物で自身の自動車保険へ加入している場合は、その保険を優先し、Uberが手配する賠償責任保険は契約保険の上限を超えた場合に利用されます。
Uberの制度は自賠責保険の代わりではなく、政府の労災保険でもありません。「Uberの補償があるから任意保険は不要」とは判断できません。
具体的な支払額や対象可否は、事故時点の規定と個別審査で決まります。古い記事にある補償額だけで判断せず、最新のUber公式ページと保険会社の案内を確認してください。
ケース別の注意点
歩行者・自転車と接触した
相手の救護を最優先し、必要なら119番、続いて110番します。相手が立ち去ろうとしても、可能な範囲で連絡先を確認し、警察へ状況を伝えてください。
車・バイクと接触した
双方の安全を確保し、車両番号、運転者情報、保険情報を記録します。相手の免許証や証券を撮影する場合は同意を得て、個人情報を公開・共有しないでください。
単独で転倒した
他人や物への被害がなく、自分だけが転倒した場合も、けががあれば医療機関を受診し、配達中ならUberへ報告します。ガードレール、建物、駐車車両などを損傷した場合は、警察への報告が必要です。
商品だけ破損した
人や第三者の物への被害がない場合は、交通事故とは限りません。安全に停止し、配達完了前にUberサポートへ商品破損を報告します。
事故後に確認すること
- 痛み・頭痛・めまい・しびれがあれば医療機関を受診する
- 診断書、領収書、処方内容を保管する
- 自転車・バイクのブレーキ、タイヤ、ハンドル、ライトを点検する
- 車両損傷があれば修理見積書を取る
- 警察の受理番号・交通事故証明書を確認する
- Uber、保険会社からのメール・アプリ通知へ回答する
体や車両に少しでも不安があれば、事故当日の配達再開は避けてください。警察・Uber・保険会社への必要な連絡が終わり、車両が安全に走行できると確認してから判断します。
やってはいけないこと
- 配達を優先して現場を離れる
- けが人を放置する
- 警察へ報告しない
- 事故状況について虚偽の説明をする
- その場で示談・現金支払いをする
- 商品を自己判断で配達・廃棄する
- Uberや保険会社へ報告しない
- 痛みや車両異常を我慢して稼働する
よくある質問(FAQ)
Q.自転車の軽い接触でも警察へ連絡しますか?
A.はい。警察庁は、自転車事故も道路交通法上の交通事故であり、警察への報告義務があると案内しています。
Q.相手が「警察を呼ばなくてよい」と言った場合は?
A.当事者だけで終わらせず110番してください。後からけがや損傷が判明する可能性があり、保険手続きにも警察への届出が重要です。
Q.事故後も商品を届けてよいですか?
A.救護と警察対応を優先し、商品は自己判断で届けません。Uberへ事故と注文状況を伝え、表示された処理に従ってください。
Q.Uberの補償だけで十分ですか?
A.十分とは限りません。自分の車両損害はUberの同プログラムでは対象外で、原付・バイク・軽貨物では自身の自動車保険が優先される場合があります。
Q.事故を報告すると必ずアカウント停止になりますか?
A.事故報告だけで必ず停止されるという公式情報は確認できません。事故を隠さず、正しい車両・事故状況を報告してください。
まとめ
Uber Eats配達中の事故では、配達よりも安全を優先します。停止して二次事故を防ぎ、負傷者を救護し、必要なら119番、続いて110番してください。
その後、安全な範囲で相手情報と現場を記録し、Uberへ事故と注文状況を報告します。加入している保険会社にも連絡し、補償対象を個別に確認しましょう。



