Uber Eats向けの原付・バイクは、人気や見た目だけでなく、免許、車重、収納、リアキャリア、燃費、給油のしやすさで選ぶ必要があります。
2026年は従来の50ccから新基準原付への移行期です。普通自動車免許で運転できる車種と、小型限定普通二輪免許以上が必要な車種を混同しないよう注意してください。
この記事では、メーカー公式サイトで現行販売を確認できた車種だけを、配達用途に絞って比較します。
結論|免許と配達スタイル別のおすすめ
最初に、目的ごとの候補をまとめます。
| 条件・目的 | 第一候補 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 普通免許だけで始めたい | Dio110 Lite | 新基準原付、価格と燃費のバランス |
| 普通免許・収納重視 | JOG ONE | 新基準原付、約21.3L収納、低いシート |
| 小型二輪・総合力重視 | リード125 | 37L収納、6.0Lタンク、USB Type-C |
| 小型二輪・初期費用重視 | Dio110・ベーシック | 軽量で価格を抑えやすい |
| 小型二輪・収納重視 | AXIS Z | 約37.5Lのシート下収納 |
| 小型二輪・装備重視 | アドレス125 | リアキャリア、USB、外部給油口を標準装備 |
「誰にでも最適な1台」はありません。まず免許で候補を分け、その後に配達時間、走る地域、必要な収納を比較します。
購入前に確認|新基準原付と原付二種は別物
排気量が125cc以下でも、普通自動車免許で運転できるとは限りません。
| 区分 | 必要な主な免許 | 交通ルール |
|---|---|---|
| 従来の50cc以下 | 原付免許・普通自動車免許など | 最高速度30km/h、条件により二段階右折 |
| 新基準原付(125cc以下・最高出力4.0kW以下) | 原付免許・普通自動車免許など | 従来の原付一種と同じ |
| 一般的な51〜125cc | AT小型限定普通二輪免許以上 | 原付二種のルール |
Dio110 LiteやJOG ONEは新基準原付です。一方、リード125、Dio110・ベーシック、AXIS Z、アドレス125、PCXは新基準原付ではありません。普通自動車免許だけでは運転できません。
登録から必要書類まで確認したい人は、Uber Eatsを原付で始める方法をご覧ください。
おすすめ車種6台を公式スペックで比較
価格は2026年8月7日時点のメーカー希望小売価格です。保険料、税金、登録費用などは含まれません。燃費は実燃費ではなく、各メーカー公表のWMTCモード値です。
| 車種 | 区分 | 価格 | 重量 | WMTC燃費 | タンク | シート下収納 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Dio110 Lite | 新基準原付 | 239,800円 | 95kg | 56.6km/L | 4.9L | 約17L |
| JOG ONE | 新基準原付 | 259,600円 | 95kg | 51.7km/L | 公式諸元で確認 | 約21.3L |
| Dio110・ベーシック | 原付二種 | 250,800円 | 96kg | 55.6km/L | 4.9L | 約18L |
| アドレス125 | 原付二種 | 280,500円 | 108kg | 53.4km/L | 5.3L | 24.4L |
| AXIS Z | 原付二種 | 292,600円 | 100kg | 51.9km/L | 5.5L | 約37.5L |
| リード125 | 原付二種 | 352,000円 | 116kg | 49.3km/L | 6.0L | 37L |
公表燃費は同じ条件での実走値ではありません。渋滞、発進停止、荷物、気温、整備状態によって変わるため、購入後は給油量と走行距離から実燃費を記録してください。
普通免許で乗れるおすすめ新基準原付
Dio110 Lite|価格と燃費を優先する人
Dio110 Liteは、普通自動車免許や原付免許で運転できる新基準原付です。メーカー希望小売価格は239,800円で、今回比較した新車の中では最も低く、車両重量も95kgに抑えられています。
WMTCモード値は56.6km/L、燃料タンクは4.9L、シート下収納は約17Lです。価格と燃費を重視し、短時間の配達から始めたい人に向いています。
ただし、最高速度30km/hや二段階右折などの交通ルールは従来の原付一種と同じです。110ccという排気量だけを見て、原付二種と同じ走り方ができると考えてはいけません。
- 向いている人:普通免許だけ、初期費用と燃費を重視
- 注意点:収納は小さめ。配達バッグ用キャリアの適合確認が必要
- Honda公式:Dio110 Lite
JOG ONE|足つきと収納を重視する人
JOG ONEも普通自動車免許や原付免許で運転できる新基準原付です。車両重量は95kg、シート高は735mmで、取り回しと足つきを重視する人が比較しやすい車種です。
シート下収納は約21.3Lで、Dio110 Liteより広くなっています。メーカー希望小売価格は259,600円、WMTCモード値は51.7km/Lです。
リアキャリアはアクセサリー設定のため、配達バッグを荷台へ固定する場合は、車両本体とキャリアを合わせた見積もりを取ってください。
- 向いている人:普通免許だけ、足つきと収納を重視
- 注意点:新基準原付のため交通ルールは従来の原付一種と同じ
- ヤマハ公式:JOG ONE
小型二輪免許がある人向けのおすすめ原付二種
リード125|収納・給油・充電の総合力
配達を長く続ける前提なら、リード125が最もバランスのよい候補です。
37Lのシート下収納、6.0Lの燃料タンク、USB Type-Cソケットを備えています。雨具や工具を車体へ収納しやすく、給油や充電の回数も減らしやすい構成です。
一方、メーカー希望小売価格は352,000円、車両重量は116kgです。短期間だけ試す人には負担が大きいため、継続予定と予算を確認して選びましょう。
- 向いている人:長時間稼働、収納と実用性を優先
- 注意点:価格と重量は比較車種の中で高め
- Honda公式:リード125
Dio110・ベーシック|軽さと購入価格を優先
Dio110・ベーシックは、メーカー希望小売価格250,800円、車両重量96kgの原付二種です。小型二輪免許があり、車両価格と取り回しを重視する人に向いています。
WMTCモード値は55.6km/Lです。14インチの大径ホイールを採用していますが、シート下収納は約18Lなので、収納重視のリード125やAXIS Zとは役割が異なります。
なお、名前が似ているDio110 Liteとは免許区分が違います。Dio110・ベーシックは新基準原付ではなく、普通自動車免許だけでは運転できません。
- 向いている人:小型二輪免許あり、価格・軽さ・燃費を優先
- 注意点:シート下収納は小さめ
- Honda公式:Dio110・ベーシック
AXIS Z|シート下収納を最優先
AXIS Zの特徴は、約37.5Lのシート下トランクです。雨具、工具、予備の装備を車体側へ収納したい人に向いています。
車両重量は100kg、燃料タンクは5.5L、WMTCモード値は51.9km/Lです。収納量に対して車体が比較的軽く、メーカー希望小売価格は292,600円です。
配達バッグを載せる場合は、シート下収納の広さだけでなく、適合するリアキャリアと最大積載量も販売店で確認してください。
- 向いている人:雨具や工具を常備したい、収納と軽さを両立したい
- 注意点:新基準原付ではないため小型二輪免許が必要
- ヤマハ公式:AXIS Z
アドレス125|標準装備と給油のしやすさ
アドレス125は、24.4Lのシート下収納に加え、USB Type-Aソケット、左右のフロントポケット、最大積載量6kgのリアキャリアを標準装備しています。
給油口がシート後方にあり、シートを開けずに給油できる点も、稼働中の使い勝手に関わります。燃料タンクは5.3L、WMTCモード値は53.4km/L、メーカー希望小売価格は280,500円です。
別売キャリアを追加せずバッグを固定できるかは、使用する固定台やバッグの重量を含め、販売店へ確認してください。
- 向いている人:標準装備、給油、バッグ固定のしやすさを重視
- 注意点:リアキャリアは最大積載量6kg。バッグと固定具を含めて確認
- スズキ公式:アドレス125
PCXは配達専用なら優先度が下がる
PCXは8.1Lタンク、快適性、走行安定性に強みがあります。しかし、メーカー希望小売価格は379,500円、車両重量は133kgです。
通勤や長距離移動と共用するなら有力ですが、配達だけを目的に初期費用と取り回しを優先する場合は、リード125や軽量な車種から比較する方が合理的です。
配達向け車種を選ぶ6つの基準
1.自分の免許で運転できるか
車名や排気量ではなく、車両区分をメーカー公式サイトと販売店で確認します。特に「Dio110 Lite」と「Dio110・ベーシック」は必要免許が異なります。
2.配達バッグを安全に固定できるか
シート下収納へ料理を入れるのではなく、配達バッグをリアキャリアや固定台へ取り付けます。購入前に次を確認してください。
- 純正または適合キャリアがあるか
- キャリアの最大積載量
- バッグと固定具を含む総重量
- テールランプやナンバープレートを隠さないか
- シートや給油口を開けられるか
バッグ選びはUber Eats配達バッグの選び方で解説しています。
3.車重と足つきが自分に合うか
配達では発進、停止、押し歩き、駐車を繰り返します。スペック表だけで決めず、販売店でまたがり、両足の着き方と取り回しを確認しましょう。
4.収納には何を入れるか
シート下収納には、雨具、工具、予備ケーブルなどを入れられます。ただし、容量が同じでも形状が違います。普段使うヘルメットや荷物が入るか、実車で確認してください。
5.実燃費と給油頻度
WMTCモード値は比較材料ですが、実燃費を保証する数字ではありません。タンク容量も合わせ、何日ごとに給油することになるかを考えます。
維持費の計算方法はUber Eatsの原付配達にかかる維持費をご覧ください。
6.近くで整備を受けられるか
毎日使う車両では、故障時の修理期間も収入に影響します。価格差だけでなく、購入店の保証、代車、点検、部品供給、店舗までの距離を確認してください。
新車と中古車はどちらを選ぶ?
| 新車が向いている人 | 中古車が向いている人 |
|---|---|
| 長期間・高頻度で稼働する | 初期費用を抑えて試したい |
| 保証と故障リスクを重視する | 車両状態を判断できる、または保証付き販売店で買う |
| 現行アクセサリーを使いたい | 希望車種の良質な在庫がある |
中古車は走行距離だけで判断できません。整備記録、タイヤ、ブレーキ、バッテリー、駆動系、オイル漏れ、事故・修復歴、保証範囲を確認します。
ズーマーなどの生産終了車は、見た目の人気だけでおすすめできません。年式、部品、整備費を含む総額で判断してください。
契約前のチェックリスト
- 自分の免許で運転できる車両か
- 乗り出し総額はいくらか
- 任意保険が有償配達に対応するか
- リアキャリアと固定具を含む見積もりか
- キャリアの最大積載量を超えないか
- 足つきと押し歩きに問題がないか
- 収納へ実際の荷物が入るか
- 保証、点検、代車の条件はどうか
- 納期と部品の入荷時期はいつか
よくある質問(FAQ)
Q.普通自動車免許だけで乗れるおすすめ車種はどれですか?
A.現行の新基準原付では、Dio110 LiteとJOG ONEが候補です。どちらも交通ルールは従来の原付一種と同じため、最高速度30km/hや二段階右折の条件に注意してください。
Q.配達なら新基準原付と125ccのどちらがおすすめですか?
A.小型二輪免許があり、長時間・広範囲で稼働するなら一般的な125ccが有利になりやすいです。普通免許だけで短時間から始めるなら、新基準原付が現実的です。
Q.一番収納が広い車種はどれですか?
A.今回比較した現行車では、AXIS Zが約37.5L、リード125が37Lです。ただし、収納形状や入れたい物によって使いやすさが変わるため、実車で確認してください。
Q.中古の原付でもUber Eatsに登録できますか?
A.登録できます。必要書類を用意でき、車両が安全に走行できることが前提です。購入前に整備記録、保証、消耗品、名義変更に必要な書類を確認しましょう。
Q.車両をAmazonやネット通販で買ってもよいですか?
A.購入自体は可能でも、納車整備、登録、保証、修理拠点を確認する必要があります。初めて原付を購入する場合は、乗り出し整備と購入後の点検を受けられる販売店の方が安心です。
まとめ
普通自動車免許だけなら、Dio110 LiteとJOG ONEが現行の新基準原付として比較候補です。小型二輪免許がある場合は、総合力のリード125、軽量なDio110・ベーシック、収納重視のAXIS Z、標準装備が充実したアドレス125から目的に合わせて選べます。
価格や燃費だけで決めず、配達バッグの固定方法、最大積載量、足つき、収納形状、整備環境まで実車で確認してください。



